九世本因坊 察元って。
中興の祖とうたわれる人。
この人の時期の御城碁は、家元を中心とした高段の棋士以外からも打ちにきています。
将棋だと家元3家以外からも結構差しているので、囲碁もそうだと思ったら、そうでは
ないようでした。
また、御城碁の全対局の4分の1あまりの対局数をこなしています。
九世本因坊 察元の棋譜からです。
vs 本因坊 伯元 1752.06.20(宝歴2年)
vs 井上 因碩 1765.11.27-30(明和3年)
1752.06.20(宝歴2年)
間宮 察元(黒) vs 本因坊 伯元
察元 1目勝ち
出典:日本囲碁大系 6 察元・烈元・因淑 加藤正夫
vs 本因坊 伯元
師弟の対局。
伯元 27歳、察元 19歳。伯元は29歳の若さで死去。
この対局序盤で25,27,29の手がその後の36手までで立ち枯れであったが、途中
どさくさにまぎれて息をふきかえしたのがおもしろい。
1765.11.27-30(明和3年)
本因坊 察元(黒) vs 井上 因碩
察元 8目勝ち
出典:日本囲碁大系 6 察元・烈元・因淑 加藤正夫
vs 井上 因碩
察元・因碩の争い碁の2局目。1局目は古例にならって持碁をつくってからの対局に
なるので、これが実質の第1局。
103手からが黒とられだけど、141,149手が中央の白知を消す大きな手。
どうも、白22手がそっぽをむいた、緩手で、これが敗因らしい。
大正時代以前の棋譜
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