十四世本因坊 秀和って？
本因坊秀和は、秀策の兄弟子であるが、秀策の師でもある。
秀和も歴代の中で有数の実力を持つらしい。
弟子に秀策、秀甫、実子に秀悦、秀栄、秀元などをだし、明示の碁界は秀和門から
巣だったといっても過言ではないが、本人の明治維新後は不運な晩年をおくったよ
うである。
十四世本因坊 秀和の棋譜からです。
vs 安井 俊哲 1837年12月 7日
vs 本因坊 丈和 1839年 1月13日
vs 井上 因碩(幻庵) 1840年11月
vs 太田 雄蔵 1843年 4月 2日
vs 秀策 1846年10月21日(弘化3年)
vs 秀策 1851年10月28日
vs 十三世井上(松本)因碩 1861年11月17日(文久元年)
vs 秀甫 1871年 5月 5日(明治4年)
vs 安井 算知 1841年11月17日 安井 算知の棋譜にLink
vs 伊藤 松和 1841年 伊藤 松和の棋譜にLink
vs 坂口 仙得 1845年11月17日(弘化2年) 坂口 仙得の棋譜にLink
vs 桑原 秀策 1846年 9月 3日(弘化3年) 本因坊 秀策の棋譜にLink
vs 村瀬 弥吉 1856年10月06日 本因坊 秀甫の棋譜にLink
vs 村瀬 秀甫 1871年 5月18日(明治4年) 本因坊 秀甫の棋譜にLink
1840年11月
本因坊 秀和(黒) vs 井上 因碩(幻庵)
本因坊 秀和 4目勝ち
出典：囲碁宝典 [下] 実戦と名曲 加藤 正夫 九段編集
vs 井上 因碩(幻庵)
前年(1839年)に本因坊丈和が引退すると、井上因碩(幻庵)はただちに名人御所の願書
を提出した。それに対して本因坊側は争碁願いをもって応じて、ここに対局となった。
争碁に名局なしといわれることだが、これは名局らしい。
1843年 4月 2日
本因坊 秀和(白) vs 太田 雄蔵
本因坊 秀和 2目勝ち
出典：囲碁宝典 [下] 実戦と名曲 加藤 正夫 九段編集
vs 太田 雄蔵
太田雄蔵は、天保四傑の一人。他の３人は安井算知、伊藤松和、坂口仙得。
秀和は新手や、新工夫を行うことで、知られており、この棋譜も白３０から３８まで
は、常識として、白悪いといわれるものだが、それをうけきってしまった実験精神
もはたらいていたのであろうと。
1851年10月28日
本因坊 秀和(白) vs 秀策
本因坊 秀和 3目負け
出典：囲碁宝典 [下] 実戦と名曲 加藤 正夫 九段編集
vs 秀策
師弟対局。黒25,白26の交換がこの時点ではおかしいということだが、打掛けでしば
らくしてから再開した時に間違ってうってしまったのを後できがついたよう。
この対局ですが、左辺と下辺のふりかわりを２回しているのがおもしろい。
しかも、このふりかわりは互いに損得ないとのこと。
1839年 1月12日(天保10年)
土屋 秀和(黒) vs 本因坊 丈和
土屋 秀和 三目勝ち
出典：日本囲碁大系 14 秀和 杉内雅男著
vs 本因坊 丈和
元々の棋譜は二目勝ちとなっていたそうだがN-10に黒がくると眼ができるとのことで、
三目勝ちとしたとのこと。
1837年12月 7日(天保8年)
土屋 秀和(白) vs 安井 俊哲
土屋 秀和 2目勝ち
出典：日本囲碁大系 14 秀和 杉内雅男著
vs 安井 俊哲
秀和の星打ちの1局。若い頃は星打ちをためしている。
享保の「新撰碁経大全 秋山仙朴著」(本因坊道知の異議申し立てにより絶版)が星打ち
は悪いとでているらしい。
対戦相手の安井俊哲は十世安井算知
右辺白が勘違いからか損をしているが、最後白が勝っている。
1871年05月05日(明治4年)
秀和(黒) vs 秀甫
秀和 中押し勝ち
出典：実力五段囲碁読本 厚く打つ 囲碁編集部編
vs 秀甫
1861年11月17日(文久元年)
秀和(白) vs 十三世井上(松本)因碩
秀和 1目負け
出典：実力五段囲碁読本 厚く打つ 囲碁編集部編
vs 十三世井上(松本)因碩
秀和が名人碁所願いをだした前後くらいの碁。
十三世井上(松本)因碩の実力は秀和よりかなり落ちるといわれていたが、普通なら
ヨセで間違うのがひとつも間違えず、1目残した。
この局で、秀和は名人碁所につくのをあきらめたといわれる。
1846年10月21日(弘化3年)
秀和(白) vs 秀策
秀和 中押し負け
出典：本因坊秀策全集 第二巻
vs 秀策
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