坂口 仙得って
天保四傑の一人。仙得の技については、「やや常套にとどまる」との評があるが、
力の強いしっかりした碁であるが、布石に機略が乏しいということぐらいでは
ないかとのこと。少なくとも他の天保四傑との成績は、決して遜色ないものと
思われるとのこと。
坂口 仙得の棋譜からです。
vs 太田 雄蔵 1845年03月01日
vs 本因坊 秀和 1845年11月17日
vs 伊藤 松和 1857年11月17日
vs 安井 算知 1841年11月17日 安井 算知の棋譜にLink
vs 秀策 1846年12月19日(弘化3年) 本因坊跡目 秀策の棋譜にLink
vs 秀策 1849年11月17日 本因坊跡目 秀策の棋譜にLink
1857年11月17日
坂口 仙得(黒) vs 伊藤 松和
坂口 仙得 中押し勝ち
出典:日本囲碁大系 12 元美・俊哲・仙得 梶原武雄著
vs 伊藤 松和
この碁は、47手の右辺の開きがこの碁を苦しくした原因だといわれているようで
あるが、そうではないという説もある。このあたりは、きっと、プロでも難しい
ところなのであろう。
あとは、白112手で、黒113とかけついだところが、室着だそうだが、私では
聞いてもよくわからない (^^;;
1845年03月01日
坂口 仙得(白) vs 太田 雄蔵
坂口 仙得 中押し勝ち
出典:日本囲碁大系 12 元美・俊哲・仙得 梶原武雄著
vs 太田 雄蔵
天保四傑の太田雄蔵だが、この坂口仙得をおおいに苦手としていたらしい。
太田雄蔵の派手な棋風に対して、仙得の力によってがっちりとつかまるケースが
多いようで、太田雄蔵が定先から、先相先の間をさまよっており、互い先に
ならなかったといわれる。
1845年11月17日
坂口 仙得(白) vs 本因坊 秀和
坂口 仙得 中押し勝ち
出典:日本囲碁大系 12 元美・俊哲・仙得 梶原武雄著
vs 本因坊 秀和
本因坊秀和の名人御所への就任は井上因碩(錦四郎)とともに坂口仙得は反対しており、
争碁の相手は秀和自身の争碁参加の前例をもとに因碩(錦四郎)のかわりに坂口仙得が
争碁を打つと申しいれたようであり、時は幕末でもあり、秀和の名人碁所への就任
なく幕府が崩壊した。
本局白136手までは、白がよかったようですが、黒147とした時におさえれば、よかった
のが、出て行ってしまったのが敗因だそうです。私みたいなへぼ碁では恐ろしくて148手
みたいにでていく手はなかなかうてませんが、その前にこんな碁は打てませんね (^^;;
大正時代以前の棋譜
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